米LPGA アジアンスイング中止?

女子米LPGAツアーは、現在スコットランドに舞台を移して「スコットランド女子オープン」が開催されています。来週はメジャー大会「全英女子オープン」がおこなわれ、その後アメリカに戻り試合が続きます。

米LPGAは、ご存じのように毎年秋に「アジアンスイング」と呼ばれる中国、台湾、韓国、日本とアジアの国を転戦するスケジュールを組んでいます。しかし、米LPGAより中国と台湾で開催されていた2つのトーナメント、「ビューイックLPGA上海(10月15-18日)」と「台湾スインギングスカートLPGA(10月29日―11月1日)」の中止が発表されました。コロナウィルスの感染で大会の安全が確保できないことと各国で実施されている渡航制限が理由です。

中国と台湾での試合のあとに組まれている韓国釜山での「BMWレディース選手権(10月22-25日)」とその次の週に茨城県でおこなわれる「TOTO日本クラッシク(11月6-8日)」は現在のところ予定どおりおこなわれることになっていますが、両方の大会がおこなわれることは非常にむずかしい状況です。

というのは、日本政府は海外からの入国者に対して2週間の自主隔離を要求しており、現在の日本国内の2次感染状況を考えると、3か月後の11月に自主隔離が免除されることは考えにくく、米LPGAのツアー選手が、韓国の試合に出場して、次の週に日本でおこなわれる大会に出るということはできません。

残念なことに、米PGAツアー競技として、昨年初めて日本で開催された「ZOZO選手権」についても、現在アメリカ国内で開催することが検討されており、今年は日本では開催されない見込みです。

ことしのツアー日程は、男女ともにコロナウィルスによってずたずたにされてしまいましたが、来年こそはもっと正常なかたちで開催されることをファンとしては願わざるをえません。