プレミアリーグにデシャンブー参加?

プレミアリーグについてはこのブログで何回か書いています。2月23日にその概要の詳細を書いて、その後ローリーマキロイ、ブルックスケプカ、ジョンラウムらトップ選手は興味がないと不参加の意向を示していましたが、7月27日のブログで書いたようにプレミアリーグの主催者側は、トップ選手に対して最終的なオファーをしていました。

プレミアリーグの概要は以下のとおりです(2月23日ブログより)

『2022年開始を予定している新リーグは、48名のトッププロによって構成され、4名が1つのチームとなって戦う。大会は予選カットなしで、72ホールではなく54ホールで勝敗を決める。賞金総額は1000万ドル(約11億円)と高額で、年間18試合おこなわれる。開催地は、アメリカが10ヶ所、アジアが3、ヨーロッパが3、オーストラリアが1、中東が1となる。

そのほか、シーズンは1月から8月までとなり、各試合は、4大メジャー大会の日程とは重複しない。最初の2日間はショットガンスタートとする(18ホールのすべてから選手が同時にスタートする)。サッカーリーグのような移籍、昇格、降格あり。』

問題はこのリーグに参加した選手は、米PGA、欧州PGAの試合には参加することができなくなり、かけもちは許されないこと。また、このリーグのスポンサーはサウジアラビアをメインとするアラブオイルマネーであることです。

選手にとっては、PGAツアーに残るか、新しくできるプレミアリーグに移籍するか、とても大きな決断になります。そして、現在は少し世論はおさまったようですが、この話が出たときは、サウジアラビアの王子がジャーナリストをトルコ領事館で殺害したことがまだ尾を引いている時期であったため、かなりダーティーなイメージがこの新リーグにあったことです。

しかし、ここにきてひとつの大きな動きがありました。主催者の発表によると、2週間前に開催された「全米オープン」で優勝したブライソンデチャンプーが、プレミアリーグに参加の意向を示しているというのです。

彼はこの優勝で、世界ランキングを9位から5位に順位を上げました。また、米PGAツアーが6月に再開してから、肉体改造に取り組んで筋肉の量を増やし、飛距離を大幅にアップさせました。ドライバーの平均飛距離は、322ヤードでツアートップとなって、現在男子ゴルフ界では注目度ナンバー1の選手です。27歳とまだ若く、いまからもっと活躍することが期待されるデシャンブーが、移籍の意向を示したことは、男子ゴルフ界に少なからず影響を与えます。今後の動きに注目です。