米PGAは今週の「ツアー選手権」で今季シーズンを終了します。しかし、今季は新型コロナウィルスの影響でメジャー大会が延期され、例年は6月の父の日に最終日を迎える「全米オープン」と4月の第2週に開催される「マスターズ」が、シーズン終了後におこなわれるという異例の日程になってしまいました。
「全米オープン」は、今月17-20日の日程でニューヨーク州のウィングド フット ゴルフクラブで開催されます。毎年各地で地区予選が開催され予選を勝ち上がった選手が、本大会に出場することができるのですが、ことしはコロナのために地区予選が一切開催されず、大会出場資格がある選手に、ツアー再開後の実績を踏まえ十数人の選手(アマ含む)が追加される形で最終フィールドが決定しました。
日本人から出場する選手は、松山英樹、今平周吾、石川遼、そしてアマチュアの金谷拓実の4選手が参加します。松山は、先週の「BMW選手権」でも3位に入るなど好調さを保っており、技術的には世界のトップレベルと戦える力は備えていますが、最終日バックナインで「勝ち切る」ためのあと一歩、二歩の踏ん張りが必要なように感じます。
ただ、ここ数年メジャー大会のたびに、優勝を期待され日本中の期待を一身に背負うプレッシャーは相当なものでしょう。その負担を軽減するためにも、米PGAでコンスタントに活躍する日本人がもっと出てきてほしいと思います。その点では今回アマチュアで初出場する金谷などに将来期待したいところです。
石川は今年の米PGAツアーでの成績(3戦)を踏まえると予選通過が厳しく、今平についても昨年は4つのメジャー大会のすべてで予選落ちしているので、まずは予選通過が課題となります。