現地時間9月4日(金)から始まるプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」の大会を前に、会場となるジョージア州アトランタの「イーストレイク ゴルフクラブ」で、米PGAコミッショナー、ジェイ モナハンが記者会見をひらき、日本でのオリンピック競技を含む来季のシーズンの全日程を発表しました。なお、「ツアー選手権」は、金曜日にスタートして月曜日(アメリカの祝日)に最終日を迎える変則スケジュールでおこなわれます。
その中で、米PGAツアーはいつ観客を入れてトーナメントを開催するのかという、ファンの一番の関心事についてモナハンが答えています。来週9月10日から「セーフウェーオープン」で新シーズンが早々にスタートしますが、9月24日からドミニカ共和国で始まる「コラレス パンタカーナ リソート選手権」では、いままでまったく開催されていなかったプロアマ戦が再開します。プロアマ戦は、主催者側にとって大会を運営していく上で、非常に大きな収入源となります。
その後アメリカ本土に戻ってトーナメントが開催されますが、新型コロナウィルスの感染拡大状況とトーナメントが開催される都市や州の安全基準によって、プロアマ戦が開催できるのか、人数を制限したかたちで観客を入れて大会が開催できるのかが決まることになりますが、今のところ「この大会から観客を入れて開催する」ということは決まっていません。
アメリカでは、開催する都市や州の首長の権限が強く、首長が観客を入れてトーナメントを開催することに対して最終承認をおこないます。またそれぞれの都市や州が、コロナウィルス感染対策について別々の規則を制定しているため、米PGAが一律に判断することが難しいことが理由です。
6月11―14日「チャールズシュワブチャレンジ」で、3か月の中断をへてツアーが再開しましたが、いままでずっと無観客で試合がおこなわれてきました。しかし、7月16-19日「メモリアルトーナメント」では、コロナウィルス感染防止対策を徹底して、限られた観客を入れて大会をおこなうことが準備され、知事の承認も得ていました。大会直前になって第二次感染のひろがりが懸念されはじめ、やむなく無観客試合とした経緯があります。
選手はすばらしいプレーには歓声と拍手で応じてもらいたいし、ファンも大会に足をはこんで選手のプレーを直接見てみたいと思っています。早くその日がくることを願っています。