マーティン カイマーというドイツ人の選手をご存じの方は多いと思います。米PGAでは「全米プロ選手権」と「全米オープン」の制覇というメジャー2勝を含む3勝、欧州ツアーでも11勝をあげている35歳のベテランプレーヤーです。
ここまでの実績は申し分ないのですが、実は2014年6月に「全米オープン」に優勝してから現在まで、6年以上(156試合)勝ち星から遠ざかっています。コロナによる中断ののちツアーが再開してから、8月の「全米プロ選手権」は予選落ちをしましたが、その後欧州ツアーに移ってからは調子が上向きはじめました。
先先週の大会「UK選手権(8月30日最終日)」では、惜しくも1打差足らずプレーオフへ残ることができなくて3位タイに終わり、またスペインで開催された先週の欧州ツアーの大会「アンダルシア マスターズ」では、最終日優勝争いに加わり、首位に立ったり2位に落ちたりシーソーゲームを続けました。首位に並んで最終18番ホールを迎えましたが、ここでボギーをたたいてしまい、土壇場で優勝を逃してしまいました。
優勝はお預けとなりましたが、2週連続で3位タイ、2位と結果を出し、世界ランキングも88位と100位以内に戻ってきました。カイマーが次に出場を予定しているのは、9月17-20日の日程で開催される「全米オープン」です。3位、2位ときているので、次は久しぶりの優勝となるでしょうか? 期待しましょう。
なお、欧州ツアーのシード権をもち、ただひとりの日本人選手として「アンダルシアマスターズ」に出場した川村昌弘は、首位と5打差の8位タイに食い込み、ひざびさのトップ10フィニッシュを果たしました。