スチュアート シンク

先週の米PGAツアーは今季シリーズ初戦となる「セーフウェーオープン」がカリフォルニア州で開催され、スチュアート シンク(46歳)が優勝しました。40歳台後半の選手が優勝することは非常に珍しいことです。

シンクは、これまでメジャー1勝を含みPGAツアー通算6勝をあげている選手で、今回息子リーガン(23歳)をキャディーにして試合に臨み、見事優勝しました。今回の優勝は、11年ぶりと超久々のものです。前回優勝したのが、あの有名な2009年の「全英オープン」で、そのときは優勝した彼よりもプレーオフで敗れたトム ワトソンのほうに話題の中心がどうしてもいってしまいました。

プレーオフで敗れたトム ワトソンはその時59歳で、もし優勝すれば全英オープン史上最年長優勝となるところでした。最終日ワトソンが一打リードして18番ホール(パー4)を迎え、パーをとれば優勝というところでしたが、グリーンを狙ったショットはわずかにグリーンをオーバーし、3打目で寄せきれずに2パットボギーとして、シンクに追いつかれてしまいます。その後のプレーオフで惜しくも敗れてしまいます。ワトソンにとっては残念な結果となりましたが、勝ったシンクのほうも、その後11年間も優勝することができませんでした。

今回の「セーフウェーオープン」は、前週ツアー最終戦「ツアー選手権」をもってシーズンが終了し、休みもなく翌週からすぐに新しいシーズンが始まり、その初戦となる大会でした。そのため「ツアー選手権」に残った30名を含め世界ランキング上位の選手は、休養に充てたり、「全米オープン」準備のため出場していませんでした。そのことはスチュアートシンクにとっては非常に幸運なことだったに違いありませんが、米PGAツアーでの1勝になんらかわりはありません。