ジョーダン スピース

全米オープンの初日が始まりました。早い組でまわったジョーダンスピースは、3オーバー73でホールアウトし、現在のところ70位タイの位置です。スピースについては2日前のブログで少し触れましたが、2017年の「全英オープン」を制して以来勝ち星がなく、最終日の優勝争いに加わることもほとんどなく、世界ランキング67位まで順位をずるずる落としています。

このような状態のスピースに対して、現在は解説者をしているデイビット デュバルが不振の原因についてコメントしています。デイビッド デュバルは、2001年の「全英オープン」を含み米ツアーで13勝をあげた選手で、日本ツアーの「ダンロップフェニックス」でも優勝しているので、ご存じのかたも多いと思います。

彼曰く、「スピースはもっと飛距離を伸ばそうとしている。飛ばそうとするとどうしても曲がるので、曲がらないようにしようとスイングに対してあまりに技術的になりすぎている。」確かに、飛距離をさらに伸ばそうとして調子をくずした選手は今までも多数いて、ルークドナルド、丸山茂樹などもそうです。

また、「スピースはアドレスに入ってから、目標に目をやりボールに目を落とす、この行為を何度も何度も繰り返している。その中でいろいろと考えてしまい、なかなかスイングに踏み切れない。構えたのちに目標を確認したら、さっとボールに反応する決断力が必要である。」

実は、メジャー大会を優勝した後、なかなか一勝できない選手は意外と多く、スピースを始め、先週の米ツアーで優勝したスチュアートシンクもそうですし、ザックジョンソンも2015年の「全英オープン」を制して以来勝ち星がありません。スピースについてコメントしたデイビッド デュバル自身も、2001年の「全英オープン」に優勝してからは米ツアーでの優勝がなく、だんだん調子を落とし現役引退を余儀なくされています。メジャー大会で優勝することは本当にむずかしいことですが、そのあとも大変さはずっと続きます。