全米オープン3日目を終了しました。首位に立ったのは、ルーキーのマシュー ウルフです。この日のベストスコア5アンダーでまわり、トータル5アンダーで2位に2打差をつけています。
彼は昨年6月にプロに転向した弱冠21歳ですが、その1か月後には早くも米PGAツアー「3Mオープン」で優勝するほどの実力の持ち主です。6月にコロナ後ツアーが再開してからも好調で、7月の「ロケットモーゲジクラシック」では2位、先月のメジャー大会「全米プロ選手権」で4位に入っていて、優勝もあり得えます。彼のユニークなスイングは以下の動画で。
2位にはブライソン デシャンプーがきました。コロナによるツアー中断の間プロテイン摂取と筋トレによって体を一回りも二回りも大きくし、飛距離を大幅に伸ばして注目を浴びました。ドライバーの平均飛距離は現在322.1ヤードで米ツアートップです。コロナ中断後も1勝し、ツアー通算6勝の実績からも、そろそろメジャータイトルを手にするかもしれません。
そして、首位と4打差の3位にベテラン選手南アフリカ人のルイウーストヘイズン(37歳)が、久々にメジャー大会で最終日優勝争いに顔を出しました。ほとんど無名だった2010年に「全英オープン」を制してからは、欧州ツアー、南アツアーでは優勝していますが、米PGAツアーでは優勝していません。「全英オープン」の優勝後のメジャーの舞台では、2012年の「マスターズ」でババ ワトソンに敗れて2位、2015年の「全英オープン」ではプレーオフの末ザック ジョンソンに敗れ2位に終わり、メジャー2勝目にあと1歩のところまできましたが、届きませんでした。今回めぐってきたチャンスを大事にしてもらいたいところです。
首位から5打差の4位タイに3人の選手が並び、その中に松山英樹がいます。松山は初日1オーバーと少し出遅れましたが、厳しくなったコースセッティングの中で2日目、3日目を69、70と耐えに耐えてこの位置にとどまっています。最終日の頑張りに期待です。
優勝の行方がどうなるか? 難しいコースなので1位のウルフ、2位のデシャンブーがかなり有利な位置にいることは間違いありませんが、今日のウルフのように最終日5アンダー、6アンダーの爆発的追い上げをした選手が優勝をさらっていきそうな気配も感じます。最終日の試合展開を楽しみにしましょう。