トニー フィーナウ訴えられる

トニーフィーナウという選手が米PGAで活躍しています。現在世界ランキングは13位で、8月に開催されたメジャー「全米プロ選手権」では首位と3打差の4位タイに入り、先日の「全米オープン」でも8位タイに入っています。

193センチという長身を生かし、ドライバーの飛距離もあるので(平均飛距離324.6メートル、米PGAツアー21位)、なんども最終日に優勝争いに加わり、何度もトップ10に入るのですが、いままで米ツアーでわずか1勝しかしていません。

そのフィーナウが訴えられたというニュースです。先週ユタ州の地方裁判所に提出された訴状によると、訴えたのはフィーナウがプロとしてデビューする前に、フィーナウとその家族に対して財政的援助を与えていたモロナイ ホラ氏で、援助金額総額($592,371)と補償的損害賠償(被告の行為を罰しかつ被告をコミュニティーに対する戒め)分として1600万ドルの支払いを求めています。1600万ドルという金額は、フィーナウと彼の弟がふたりで今までに稼いだ金額の20%にあたるとしています。

弟のほうはプロゴルファーとしては活躍しておらず、フィーナウの今までのツアー獲得金額は、約2000万ドルなので、スポンサー契約料など副収入を入れたとしても、1600万ドルの請求金額というのは法外な金額です。

トッププロとなるには、小さい頃からいいコーチについたり、練習環境を整えるためにどうしてもお金が必要となります。フィーナウの場合はそのお金がなかったので、出世払いのような形で周囲の人から援助を受けたのでしょう。しかし、法外な金額で訴えられるということは、その受けた援助金に対してトッププロとなったフィーナウが、感謝の気持ちをもって対応することをいままで怠ってきた結果かもしれません。裁判所において和解の方向で話が進められる見込みです。