メジャー第2戦めとなる「全米オープン」が今週はじまります。コロナの影響で延期となり、先月開催された第1戦「全米プロ選手権」では、日系アメリカ人ルーキーのコリンモリカワが優勝しましたが、2戦目は誰が栄冠を手にするでしょうか?大会を前に予選ラウンドの組み合わせが発表になりました。
タイガーウッズは、ジャスティントマス、コリンモリカワと2日間ラウンドします。タイガーは、トマスとは個人的に親しく、今回舞台となるコース「ウィングドフットGC」に事前に2人で来て、練習ラウンドを回りました。タイガーは昨年の「マスターズ」を優勝し、度重なる怪我から劇的な復活を遂げ、メジャー優勝回数も15回としました。目標とするジャックニクラウスの18まであと3つ、追い越すにはあと4つ勝たなければなりません。タイガーもすでに44歳で、残された時間は刻一刻と少なくなっていくので、この大会では優勝を狙いたいところです。
ジャスティントマスは、今年8月のWGCセントジュード招待で優勝し、わずか1週間の間でしたが世界ランキング1位になっています。また、一緒に回るコリンモリカワには7月の「ワークデイチャリティーオープン」でプレーオフの末敗れています。モリカワにはいつかリベンジを、という気持ちを抱いているはずです。
松山英樹は、ジョーダンスピースとパトリックリードとの組み合わせです。スピースは現在27歳ですが、すでにメジャーを3つ制しています。しかし、2017年の「全英オープン」を優勝して以来、勝ち星に恵まれず、世界ランキングの順位をずるずると下げて現在は67位と低迷しています。
パトリックリードは、2018年の「マスターズ」を優勝した選手で、その年の「全米オープン」でも4位に入った実力者(世界ランキング10位)です。ただ、彼はゴルフ界では珍しい「ヒール役」的な存在です。昨年の12月の大会で、砂地のウエストランドに止まったボールの手前の砂を、練習スイングに見せかけて巧妙に取り除き、それを中継カメラにしっかりとらえられて2打罰を受けています。はっきりとした証拠を示されても、リードはカメラのアングルの関係でそう見えるだけで、自分は罰を受けるような行為をしていないとあくまで否定し続けました。そんな選手です。
松山は、全米オープンに過去8年連続出場し、今回が9回めとなります。ベストの成績は2017年の2位タイで、この時はブルックスケプカが圧倒的な強さを示し、4打差をつけ優勝しています。今年の大会にはケプカは怪我のため出場しませんが、ダスティンジョンソン、ジョンラウムなど強敵はたくさんいます。また今年は、大学の後輩でアマチュアの金谷拓実が出場します。後輩の前でかっこう悪い姿は見せれないし、活躍を期待したいです。
P.S. 金谷は今平と同組で予選ラウンドをプレーします。