今季最終戦「ツアー選手権」終了

米PGAツアーのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」はダスティン ジョンソンの優勝で幕を閉じました。優勝賞金は1500万ドル(約15億円)です。最下位(30位)の選手の賞金でも43万5000ドル(約4350万)と、シーズンの最後を飾るにふさわしい破格の大会です。

ダスティン ジョンソンは、この優勝を含めてコロナのために短くなった今シーズンで3勝(トラベラーズ選手権、ノーザントラスト)をあげ、世界ランキングNO1にも返り咲きました。また、この優勝は米ツアー通算23勝目となります。

もともと感情をおもてにあらわすタイプの選手ではありませんが、最終日にウィニングパットを沈めた瞬間も、軽くこぶしを握るだけの仕草で、テレビを見ているわれわれが、「え?それだけ?」と思ってしまうほどでした。確かに、ことしは無観客で開催されているので、18番グリーンのまわりには大会関係者が数人いるだけで歓声も拍手もほとんどないのですが、それでももう少し喜びを体であらわしていいのではと思います。

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いつものシーズンであれば、この「ツアー選手権」でシーズンが終わり、トップ選手はしばらく休暇を取りますが、今年は違います。2週間後の9月17-20日に「全米オープン」があり、11月12-15日に「マスターズ」が控えているので、まだまだ本気のトレーニングを続けなくてはいけません。全米オープンは6月から、マスターズは4月からコロナのため延期となりました。

ダスティン ジョンソンは、プロになってから毎年コンスタントに勝ち星を重ね、上述したように23勝していますが、メジャー優勝回数が2016年の「全米オープン」の1回だけで、本人も、周囲も少なすぎると思っています。いままでにメジャー大会で何度も何度も優勝争いをしていますが、なかなかタイトルに手が届きません。全米オープン、マスターズでは、間違いなく優勝候補筆頭にあげられるダスティン ジョンソン。活躍を期待しましょう。