今週の米ツアーは「バーミューダ選手権」がアメリカ本土より遠く離れたイギリス領バーミューダ諸島で開催されています。世界ランキング上位の選手はまったくと言っていいほど出場していません。上位の選手は再来週に開催される「マスターズ」を見据えて現在調整中か、あるいはハローウィーンを家族で楽しんでいる最中でしょう。
トップ選手がいないので、中堅どころの選手にとってはまたとないチャンスで、優勝すれば米PGAツアー1勝という価値にまったくかわりはありません。この「バーニューダ選手権」初日に8アンダーで首位に立ったのは、ピーター マルナティというアメリカ人選手(33歳)です。身長178センチ、体重73キロとほぼ日本人並みの体格の選手で、ドライバーの平均飛距離も295.9ヤード(ツアー163位)とこれも日本人並みといったところです。
しかし、彼は今月になってがぜん調子をあげてきた選手で、10月はじめの「サンダーソンファーム選手権」で2位に入り、10月半ばの「シュライナーズオープン」では5位タイに入っています。「サンダーソン」では首位で先にホールアウトして、後続の選手のプレーを見守る状況でしたが、同じく首位を走っていたセルジオガルシアが最終ホールでバーディーを奪ったため、土壇場で惜しくも優勝を逃してしまいました。
そのあとの大会「CJカップ」と先週の「ZOZO選手権」は、予選カットのない大会だったので、出場できる選手の数が少なく出場できていません。そして、この「バーニューダ選手権」を迎えて初日首位の成績です。
マルナティはツアーでまだ1勝しかあげておらず、本人はこの好調さが続いているうちになんとか2勝目を、と考えているはずです。このモーメンタム(勢い)を逃すと、今度優勝できるチャンスが巡ってくるのがいつになるかわからないので、、、