世界アマチュアナンバー1の金谷拓実がプロ宣言をしたニュースは、海外のゴルフサイトでもとりあげられています。その中に日本のメディアが触れていない点を2点紹介します。
まず、プロになるにあたってマネジメント会社「WMEスポーツ」と契約をおこなっています。今後世界に活躍の舞台を求める金谷としては正しい選択のように思えます。この会社と契約をしているトッププロゴルファーの中は、ジョーダン スピース、パトリック キャントレイ、ダニエル カンがいます。
スピースは皆さんご存じの選手で、メジャー3勝を含む米ツアー11勝をあげている選手です。また、キャントレイは世界ランキング12位の選手で、ダニエルカンは、米LPGAが7月末にツアー再開したその初戦と第2戦を連続優勝したアジア系アメリカ人選手です。
そして2点めとして、金谷は2022年一杯欧州ツアーでプレーする意向を示しています。これも正しい選択と思います。身長が172センチと小柄な彼が、最初から米PGAを選択すれば、ドライバーの飛距離に圧倒され、彼の実力が充分に発揮されないまま終わってしまいそうです。かりに300ヤード近く飛ばしたとしても、米PGAではまわりの選手に軽く50ヤード近く置いていかれます。これでははっきり言って勝負になりません。
それよりもひとつ格下の欧州ツアーでプロ人生をスタートさせて、実績を積むというほうが正しい選択に思えます。実績を積めば世界ランキングもあがり、メジャー大会にも出場するチャンスが生まれます。
川村昌弘は、欧州ツアーで現在日本人選手としてただひとり奮闘しています。その彼のツアー平均飛距離は291.4ヤードで、順位は134位ですが、優勝争いに加わって戦っています。松山英樹以来の超大型新人の今後の活躍がとても楽しみですね。