10月4日(日)最終日を迎えた米PGAツアー「サンダーソンファーム選手権」は、ベテランのセルジオ ガルシアが勝利を手にしました。9月7日にシーズン最終戦「ツアー選手権」が終了し、9月20日に「全米オープン」が終わってからは、ほとんどのトッププロは大会には出場していません。11月12日から始まる「マスターズ」に向けて調整スケジュールに入っています。そのような状況の中での優勝ですが、優勝は優勝です。
10月1日のブログで、ガルシアが11年間保ってきた世界ランキング50位以内のポジションを失い51位となったことに触れました。51位に落ちたその週に優勝を果たすというのは、実にドラマチックです。今週のランキングでは見事38位に戻ってきました。
また、ガルシアの勝ちっぷりもドラマチックなものでした。先に18アンダーでホールアウトしているピーター マルナティを追って、同じく18アンダーで迎えた18番。ティーショットを314ヤード飛ばしてフェアウェー左サイドに打ち、ピンまで残り171ヤードとしました。8番アイアンで放ったアプローチショットは、ピンから2フィートの位置につけるスーパーショット。難なくパットをきめてバーディーを奪い、19アンダーとして優勝です。
いままでパットに悩んでいたガルシアですが、この大会ではパットをするときに一瞬目をつむることがメディアの注目を浴びました。打ち出す方向と強さを確認したのちに、目をつむってストロークすることにより、指、手首、ひじの緊張をうまく取り除くことができるようです。しろうとの我々にはこわくてとてもできませんが、プロともなると「心の目」でパットができるということなのでしょう。