現地時間8日(木)から始まる、メジャー今季第3戦目となる「全米女子プロ選手権」の進め方について、少し変則的な内容が大会側より発表されました。
ふつう最終日の最終組には、3日目を終えた時点でトップの選手(2人か3人)が入りますが、この大会の最終日では、トップの選手が最終組のスタート時間より約45分前の組でスタートするというものです。
日曜日の午後ということで、アメリカではスポーツが目白押しで、「全米女子プロ選手権」の放送は東部時間の午後2時までで、その後はNASCAR(カーレース)がオンエアーされることがすでに決まっています。そのため、優勝争いをする選手のバックナイン、特にあがり3ホールのプレーが放送時間がなくなって放送できないというのでは、テレビ観戦している視聴者にとってはおもしろくありません。特に今シーズンはコロナウィルスのため、大会は無観客でおこなわれているので、熱戦の模様を見ているのはテレビ視聴者だけです。そのような状況から、優勝の瞬間がなんとか放送時間内に入るよう、トップの選手のスタート時間を早めることが決断されました。
いい決断だと思います。とはいうものの、最終日に最終組でまわった選手の中から優勝者が出るとは限らず、ほとんどノーマークで早い時間にスタートした選手が、スコアを大きく伸ばして優勝をさらうという試合展開もないわけではありません。真剣勝負のスポーツなので本当は誰が優勝するのかわからないのですが、それでも確率的に高いほうを選択することは正しいことのように思えます。