今週開催されている欧州ツアー「BMW選手権」2日目を終了して首位タイに立ったのは、マシュー フィッツパトリックでした。彼はラウンド後のインタビューの中で、記者たちがアメリカで開催されている「シュライナーズオープン」の初日にブライソン デシャンプーが62を出して首位となったことに触れた際、かなり辛辣なことを述べています。
「わたしはドライバーが飛ぶほうではないので(注:309.8ヤード、米ツアー68位)少し偏った見方になるかもしれないが、みんながデシャンブーの話をしているのにはうんざりする。彼はいつもはるか前方のラフにいて、ウェッジを振り回している。飛ばすだけ飛ばしておいて、そこがフェアウェーだろうがラフだろうがまったくお構いなしで、力まかせにウェッジでグリーンを攻める。ティーショットを確実にフェアウェーに打って、2打目でピンに寄せるというゴルフの基本をまったくバカにしたようなゴルフである。」
「体重を40ポンド(約20キロ)増やして、その結果ボールの飛距離が40ヤード伸びても、それはとうてい技能(スキル)とは呼べない。誰だってやろうと思えばみんなできることだから。」
フィッツパトリックという選手は26歳のイギリス人で、欧州ツアーでは5勝していますが、米ツアーではまだ優勝がありません。しかし、2013年に「全米アマチュア」のタイトルを取っています。このタイトルは、アーノルドパーマーもジャックニクラウスもタイガーウッズ(3連覇)もフィルミケルソンも持っているというタイトルで、優れた選手になるための必須条件のようなものです。ただ、批判されたデシャンブーのほうもこのタイトルを2015年にとっていますので、ともにポテンシャルたっぷりのふたりです。
現在ツアー通算7勝し、先月の「全米オープン」でメジャーのタイトルを初めて手にしたブライソン デシャンブー。今週の大会「シュライナーズオープン」でも予選2日間を終えて首位と1打差の6位につけ、優勝をうかがう勢いです。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。
以下の動画は、ブライソンが大会初日382ヤードのパー4をワンオンさせたところです。