来週12日(木)からはいよいよ「マスターズ」が始まります。今年3つめで最後のメジャー大会となる「マスターズ」には、世界ランキングの上位選手がこぞって出場します。
その中でももっとも注目される選手がブライソンディシャンブーです。9月に開催されたメジャー大会「全米オープン」を圧倒的な飛距離で制し、そのあと10月前半に開かれた「シュライナーズオープン」に出場し8位タイに入ってあとは、シャフトを最大限の長さ(48インチ)に伸ばしたドライバーに取り組んでさらに飛距離をのばすため、「マスターズ」までの試合には出ないと表明していました。
そんななか、10月23日にはSNSでツイートして、「ドライバーのキャリーの飛距離が403.1ヤードに達した」と、その表示を示すモニターの画面を公開しています。ボールが地面に落ちてころがる距離(ラン)を含まないキャリーで400ヤード越えです。ふつうの選手はランも含めて320~330ヤードくらいですから、どれくらいすごい数値なのか解ります。
https://twitter.com/GolfDigest/status/1319771424471584768/photo/1
もし、キャリーで400ヤード越えのドライバーが、自分の狙った方向に飛んでいけば、マスターズの舞台である「オーガスタナショナル」では、グリーンをドライバーで打てば軽くオーバーしてしまうパー4のホール、2打目をウェッジでグリーンを狙うパー5のホールが出てきます。ウェッジやショートアイアンでグリーンを攻めることができるので、バーディーの確率は非常に高くなります。
ただ1点気になるのは、ディシャンブーのパッティングの成績があまりよくないところです。圧倒的な飛距離を武器に少ないストローク数でグリーンにのせても、とても難しいオーガスタナショナルのグリーンで3パットを連発していては、優勝はおぼつきません。彼のストロークゲイン・パッティング(試合に参加しているほかの選手に比べてどれくらいパットで稼いでいるかを示す数値)は、0.540でツアー選手中59位です。
ブライソンディシャンブーが、「マスターズ」でどんなプレーを見せるのか楽しみです。