長尺ドライバー

今週の米PGAツアー「ヒューストンオープン」に出場するフィルミケルソンは、来週の「マスターズ」を想定して、この試合でシャフトの長さが47.5インチ(規定では48インチがマックス)のドライバーを使用するとコメントしています。

『47.5インチシャフトのドライバーを使用すると、キャリーで315-320ヤード飛ばすことができる。そうするとマスターズの舞台「オーガスタナショナル」でプレーする際、1、2、8、14、17番ホールで攻め方が決定的に異なってくる。』

『たとえば、1番(パー4、右ドッグレッグ)ホールでフェアウェー右にあるバンカー(283-310ヤード)をキャリーで超えるボールを打つことができれば、残りの距離はサンドウェッジで打つことが可能。しかし、バンカーに入れることを嫌い、ティーショットを3番ウッドでフェアウェー左サイドに打てば、残りの距離は6-7番アイアンで打つことになり、バーディーの確率は大幅に低くなる。』

https://course.bluegolf.com/bluegolf/course/course/augustanationalgc/overview.htm

(上記アドレスをクリックして、オーガスタナショナルの1番ホールのレイアウト、特に右サイドのバンカーの位置をご確認ください。)

日本では2011年に亡くなった杉原輝夫が、自身の身長162センチをカバーするために47インチの長尺ドライバーを使用していたことは有名です。小柄な選手がドライバーのシャフトを長くすることで、スイングアークを大きくして、周速(ヘッドスピード)上げ飛距離を伸ばしていました。

しかし、最近の米PGAツアーでは、185センチのブライソンディシャンブーや、191センチのフィルミケルソンなど身長のある大柄な選手が、長尺ドライバーを使い始め、更なる飛距離アップをめざすことがひとつの流れとなりつつあります。

来週おこなわれる「マスターズ」の舞台オーガスタナショナルの各ホールにはラフがほとんどありません。もし、深いラフがあればそれを避けるようなティーショット打たなければなりませんが、ラフがないのでその分目一杯振ることができます。飛距離を誇る選手がどんな活躍を見せるのか本当に楽しみになってきます。