いよいよ今週「マスターズ」が始まります。コロナウィルスの感染拡大のために、例年は4月に開催されるこの大会ですが、今年は11月に延期となりました。「全英オープン」は中止となったので、8月の「全米プロ選手権」、9月の「全米オープン」に続いて、ことし最後のメジャー大会となります。
昨年の優勝者はタイガーウッズです。それまではずっと怪我に悩まされ続けて、2008年の「全米オープン」を制して以来、11年ぶりに通算15個めとなるメジャータイトルを手にしました。春から秋に延期となった今年の大会では、いったい誰がグリーンジャケットに袖を通すのでしょうか? 無謀にも当ブログでは大胆予想を試みます。
まず、この大会の出場者、というか招待された選手には、昨年12月の時点でオーガスタナショナルゴルフクラブから招待状が届いています。延期になったからといってこの招待状が取り消されることはありません。そして、仮に出場を辞退する選手が出たとしても、ほかのメジャー大会のように、そのスポットが他の選手によって補充されるということはありません。
次に、米PGAツアー以外の各国のツアーは、今年コロナウィルスの影響で、日本男子ツアーのように試合数が大幅に減少し、選手がプレーする機会が大きく制限されました。そうすると世界的にはまったく知名度がなくノーマークだけれども、あるツアーの大会で優勝し、勢い(モーメンタム)をもってマスターズにのぞむという選手は考えることができません。。昨年「全英女子オープン」に優勝した渋野日向子のように。
とすると、今大会の優勝はコロナ後いち早く6月に再開した米PGAの大会である程度実績を残した選手に限られそうです。アダムスコット、リーウェストウッド、フランチェスコモリナリといった、ツアーが再開しても感染防止措置が不十分だとして参加をしばらく見合わせた選手は、実戦の機会が十分にとれていないので不利だといえます。
コロナ禍後米PGAツアーが再開したのちに優勝した選手で、世界ランキングが現在上位の選手には、ダスティンジョンソン(1位)、ジョンラウム(2位)、ジャスティントマス、(3位)がいて、この3選手のうちから優勝者が出ると予想します。
「全米プロ選手権」で優勝したコリンモリカワ(4位)と「全米オープン」を制したブライソンディシャンブー(6位)のふたりはもちろん絶好調ですが、1年間にメジャー2勝するほど他の選手より秀でているようには見えません。また、このブログの表紙を飾っているローリーマキロイ(5位)は、コロナ禍でツアーが中断する前はランキング1位でしたが、ツアー再開後上位入賞すらなく、現在5位まで順位を落としました。今回優勝すれば、キャリアグランドスラムという偉業の達成となるのですが、モーメンタムに欠ける気がします。
3選手のほかに、ひょっとしたらと思わせる選手は、先日の「ZOZO選手権」を優勝したパトリックキャントレー(10位)と「全米オープン」で2位となったマシューウルフの2名です。
今からもうマスターズ最終日のプレーが楽しみになってきます。