来年のマスターズ 招待状

先週「マスターズ」が終わり、今週の米PGAは、「RSMクラシック」がジョージア州で開催されています。米ツアーの日程としては、この大会と「マヤコバゴルフクラッシック(12月3日スタート)」の2大会が今年開催される試合となります。

米ツアーは今年9月に始まって来年の9月まで続きますが、トップ選手が米PGAだけでなく、欧州ツアー、日本ツアーなど世界中で開催される大会も含めて、12月一杯の大会にこだわるのには理由があります。

それは、12月末の時点で世界ランキング50位以内に入れば、来年4月に開催される「マスターズ」から招待状が届くからです。そのためランキング50位前後の選手にとっては、年内に開催される大会でできるだけ上位に入り、50位以内の位置を確実にすることが必要となります。先週のマスターズに出場し、とんぼ返りで日本に戻り今週の「ダンロップフェニックス」に出場する今平周吾も、そのような事情です。

新聞報道によると、「ダンロップフェニックス」で初めて、海外から日本に帰国した選手には、14日間の自主隔離が不要となりました。また、帰国者は公共交通機関での移動を避けるように要請されているため、今平は東京から九州への新幹線移動の際、自分の座席だけでなく前後の座席も購入し、感染防止につとめながら宮崎に入ったようです。

今平がそこまでして「ダンロップフェニックス」出場にこだわる理由は、世界ランキングの順位をあげることができるのが、この大会1試合しかないためです。この試合が男子ツアーの今年最後となります。今平は現在世界ランキング76位ですが、優勝すれば間違いなく50位以内に入ることができます。2位以下では難しいでしょう。昨年のこの大会は悪天候のため最終日が中止となっていますが、今平が優勝しています。このゲンのいい大会で連覇を狙います。

今年プロに転向し、「ダンロップフェニックス」に出場している大型新人金谷拓実は、2日目を終わって首位と1打差の2位と好位置につけています。もし彼がこの大会を優勝するとマスターズの招待状は届くか?金谷は現在世界ランキングが197位なので、仮に優勝しても50位以内に入ることは難しいところです。