現地時間今週木曜日より、米PGAツアー「マヤコバ ゴルフ クラシック」がメキシコで開催されます。本来であれば、この大会に出場するメキシコ出身の選手アブラハム アンサーには、地元ギャラリーの大声援が待っているはずですが、今年の大会は無観客試合となるので、「地元の利」はあまり働かないかもしれません。
アブラハム アンサーは、米PGAツアーでは未勝利ですが、現在世界ランキングを22位まであげてきています。先日の「マスターズ」では、最終日に首位を走るダスティンジョンソンを4打差で追いかける2位タイからのスタートでしたが、4オーバー76と崩れ結局13位タイに終わってしまいました。その彼が、「マヤコバ」大会前のインタビューでおもしろいことを話しているので紹介します。
『2015年、アンサーが初めて米PGAツアーの試合に出場したとき、練習場のとなりの打席で打っていたのがローリーマキロイだった。彼が5番アイアンで放つショットは、とても高い弾道で上っていき、温度が低く逆風にもかかわらす210ヤードくらい飛んだ。彼はこのショットに圧倒され、米PGAで戦っていくには、自分ももっと高く遠くに飛ばさなくてはならないと思い、自分のスイングをいじくり始めた。
しかし、それが間違いのもとで調子を崩してしまい、翌年には米PGAのツアーカードを失い、下部ツアーで戦わざるを得なくなった。しかし、なんとか自分のプレースタイルを取り戻し、米PGAツアーに復帰することできた。』
復帰後のアンサーは、今年「RBCヘリテージ」で2位、10月の「シュライナーズオープン」では4位と、米ツアーでの初勝利に向けて着実に力をつけてきています。彼は得た教訓は、「自分が米PGAで戦っていくためには、マキロイのように高く遠くへ球を打つことが必要なのではない。自分のプレースタイルを貫き、自分の得意な部分を磨いていくことが一番大事なことである。」です。
昨日のブログの内容にも関係するのですが、プロが舌を巻くほどの球を打つことができるローリーマキロイの才能は誰もが認めるところです。その恵まれた才能を「強い決意と意志」で結実させ、メジャー5勝目を達成してもらいたいと思います。