今週の世界ランキングで49位だったリッキーファウラーは、「マヤコバ ゴルフ クラシック」でカットラインに一打及ばず予選落ちしました。まだ「マヤコバ」の最終日の試合が終了していないので確定ではありませんが、ほぼ間違いなくこの予選落ちで「世界ランキング50位」というトップゴルファーの位置から陥落してしまいます。
「世界ランキング50位」以内というのは選手にとって特別の意味を持ち、4つのメジャー大会と年4回開催されるWGCの大会に出場する資格を得ることができます。これらの大会で上位に食い込めばランキングを大きく上げることができることができ、またWGCの大会は予選カットがないので、出場すれば高額な賞金を手にすることができます。
毎年12月末の世界ランキングで50位までの選手に届く来年の「マスターズ」からの招待状が、今回リッキーファウラーには届きません。ファウラーは2011年の大会からことしの大会まで連続10回出場し、2014年には5位、2018年には2位になっています。残念ながら連続出場が途切れることになります。もちろん、来年1月以降マスターズまでの米PGAの大会で優勝すれば出場はかないます。
ファウラーは昨年2月に「フェニックスオープン」を優勝し、その翌週には世界ランキングを8位まであげましたが、コロナ禍後ツアーが再開してからはトップ10入りは一度もなく、6回も予選落ちをしています。最近ブッチ ハーモン、クロード ハーモン父子のもとを離れ、新しいスイングコーチと契約をしました。
彼の不振の原因のひとつは忙しすぎることだという説もあります。彼は4分の1日本人の血が混じっているせいか、西洋人の顔立ちの中に少しエキゾティックなところがあり、米国で非常に人気が高く、CM(コマーシャル)契約を多く抱えています。コブラ/プーマが代表的なものですが、それ以外にメルセデスベンツ、テーラーメイド、保険会社などとも契約しています。そのため、CM撮影撮り、スポンサー筋とのつきあいのために1年に30-40日は拘束され、それだけ練習に費やす時間が少なくなってしまうというものです。人気者のつらいところでしょうか。
ファウラーがこのままずるずると世界ランキングの順位を落としていくのか、何かをきっかけにまたランキング上位に戻ってくるのか? 当ブログとしては、彼はまだ31歳と若いので後者に賭けたいと思います。