ビクター ホブランド

今年最後の試合となる米PGA「マヤコバ ゴルフ クラシック」は、若いビクター ホブランドが栄冠を手にしました。ホブランドはアーロン ワイズと19アンダーで並んて迎えた18番、2打目をピンそばに寄せてバーディーを奪い、1打差での優勝でした。優勝賞金は1、296、000ドル。なお、この試合には小平智も出場しており、40位タイの成績で29,160ドルを獲得しました。

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ホブランドはオクラホマ州立大学出身で現在23歳。2018年にはノルウェー人としては初めて「全米アマ」のタイトルをとりました。昨年のマスターズでは「ローアマチュア」に輝き、続く「全米オープン」でもトータル280のスコアで12位に入り、「ローアマチュア」になっています。この280というスコアは「全米オープン」でアマチュアが今までに記録した282を2打下回り新記録となりました。1950年に282の記録を出し50年以上も保有していたのは、なんとあのジャック ニクラウスです。ニクラウスが持っていた記録を破るのですから、その才能がうかがい知れるというものです。この大会の直後プロに転向しました。

この「マヤコバゴルフクラシック」の優勝は、ホブランドにとってはことし2月の「プエルトリコオープン」に続く米ツアー2勝目となり、世界ランキングは先週の23位から15位へ上がってきました。今後の活躍が非常に楽しみな選手です。

ことしは昨年の6月に大学を卒業し、ルーキーとして米PGAで活躍する選手の「当たり年」と言っていいでしょう。ホブランドの他に、今年8月の「全米プロ選手権」を優勝し、初メジャータイトルを手にしたコリン モリカワ。世界ランキングは現在7位です。そして、「全米オープン」で2位に入賞したマシュー ウルフ。彼もランキング14位の位置にいます。

新人選手3名が、わずか1年あまりの期間で世界ランキング20位以内に入ったことになります。

世界ランキング20位以内に新人3人が入ったということは、3人の他の選手がはじき出されたということになります。試合での成績がすべてという、実力だけがもの言う本当に厳しい世界です。