メジャー大会「全米女子オープン」に出場している渋野日向子が、予選2日間を終了して2位に3打差をつけて首位に立ちました。2位にはアマチュア選手リン グラントが入り、3位タイにも地元テキサス大学4年生のアマチュアがいます。
リン グラント(21歳)はノルウェー人で、2017年「全英女子アマ(ストローク形式)」を優勝し、2年前にはこの「全米女子オープン」に出場し、予選を通過して57位の成績を残している選手です。しかし、過去74回のこの大会の歴史の中でアマチュアが優勝したのはわずか1度だけなので、彼女にとってはかなり厳しい道です。
渋野は、昨年「全英女子オープン」を優勝したときもいいスタートを切りました。初日は首位と1打差の2位タイにつけ、2日目を終わって首位と3打差の2位。3日目終了時点で2位に3打差をつけ首位に立ちました。そして最終日の最終ホール、少し長めのバーディーパットを決め優勝しています。
このときは、競馬にたとえるならば先行逃げ切りタイプのような勝ち方です。最終日にバーディーを奪い、後ろから追い上げて逆転して勝つパターンではありません。今回の大会も初日から好位置につけ、ここまでの展開は昨年の「全英女子オープン」を優勝した時に似ています。
ただ前回はまったく無名の選手として、またプロとして初めて海外での公式戦をプレーし、リラックスした雰囲気で終始笑顔を周囲にふりまいていました。しかし今回はメジャータイトルホルダーとして本人も意識し、メディアも大きく取り上げます。そのプレッシャーの中で力を出し切れることができるか?残りの2日間のプレーに注目しましょう。