東京オリンピック

2021年米PGAツアーの主な試合の予定は以下のようになります。

マスターズ  4月8―11日   前回覇者 ダスティン ジョンソン

全米プロ選手権 5月20―23日      コリン モリカワ

全米オープン 6月17―20日       ブライソン ディシャンブー

全英オープン  7月15―18日 中止

オリンピック  7月29日から4日間 前回金メダル ジャスティン ローズ

プレーオフ 8月19日から3試合 前回覇者 ダスティン ジョンソン

多くのトッププレーヤーは年初にあたって、この1年間をどう戦うのか、どの試合に出場してどの試合をスキップするのかという年間スケジュールを作成します。昨年、コロナが世界的に感染していない段階(2月末)で、ダスティン ジョンソン、ブルックス ケプカらの主力選手は東京オリンピックに出場しないことを発表していました。その理由は米ツアーを締めくくるFED-EXカッププレーオフのほうを優先させたいということでした。

中止になりましたが、昨年の全英オープンは7月16―19日に予定され、延期された東京オリンピックの男子ゴルフは7月30日から4日間の開催予定で、プレーオフは8月13日から開催されることになっていました。今年のスケジュールとほぼ変わりありません。

なので、今年もしオリンピックが開催されたとしても、昨年と同じ理由で世界ランキング1位のダスティン ジョンソンは出場しないと予想されます。さらにコロナの感染がことしの7月にどこまで収束するのかまったくわからない状況のなか、他のトップ選手にとっても感染のリスクを冒してまで日本に来てプレーする意義があるのかという点も疑問です。

前回のリオデジャネイロ・オリンピックで、112年ぶりにゴルフが正式種目として復活しましたが、当時の主力選手の多くはあまり関心をもっていませんでした。やはり、プロゴルファーとして認められるには、オリンピックの金メダルではなく、4大メジャー大会のタイトルであり、WGC選手権で優勝することであり、ライダーカップに出場することであるというのが、本心と思われます。

残念なことですが、もし本当に東京オリンピックが予定どおり開催されたとしても、多くのトッププロはコロナウィルス感染に対する不安を理由に、あるいは米PGAツアースケジュールとの兼ね合いという理由で参加しないことが予想されます。