ジョーダンスピース 新コーチ?

ジョーダン スピース(27歳)が、ブッチ ハーモンの指導を受け始めたというニュースが報道されています。ブッチ ハーモンは2019年3月に高齢のため引退を発表し、もう大会会場に出向いておこなう指導はやめ、ラスベガスの自宅で人数を限定して指導をおこなっています。スピースについては、当ブログ2020年9月18日付の記事で書いていますのでこちらのほうも参照ください。

https://worldgolfinformation.com/2020/09/18/

ただ、スピースは今指導を受けているコーチと別れて、ブッチハーモンの指導を仰ぐという形ではなく、現在のコーチと取り組んでいることが正しい方向に向かっているのか、ブッチハーモンに検証をお願いするというものです。

なんとなくブッチハーモンに対して中途半端な頼り方のような気がしますが、全面的に切り替えるにはリスクが大きいと判断したのでしょうか。あるいは移行期間のようなものを設定したのかもしれません。

先日「セントリートーナメント」に出場しているジョンラウムが、ウッドとアイアンすべてをテーラーメイドからキャラウェイに変更してプレーしていることを書きましたが、指導を受けているスイングコーチをかえることは、選手にとってクラブの変更以上にリスクを伴うものかもしれません。

スピースはジュニア時代から注目され、スポンサー推薦で米PGAツアーの大会へ出場する逸材でした。テキサス大学に進みますが、中退してプロ転向し、19歳の時に「ジョンディアクラシック」でツアー初優勝を果たしました。これは米PGAツアー史上4番目に若い選手による優勝です。

彼は2015年には、「マスターズ」と「全米オープン」を続けて優勝し、世界ランキング1位にもなりました。しかし、メジャータイトル3つめとなる2017年の「全英オープン」を優勝して以来勝ち星がなく、現在は84位まで順位を落としています。

このままではいけない、何とかしなくてはいけないという焦りから今回のブッチ ハーモンへのお願いとなったようですが、今年1年間ジョーダンスピースが結果を出せるかどうか注目していきましょう。