通常の米PGAツアーの大会より高額な賞金が支払われるWGC(世界ゴルフ選手権)は、1年に4回開催されます。そのうちの1つ「WGCメキシコ」は、メキシコシティーで例年2月の後半におこなわれますが、今年は場所を変更して開催されます。
いつもは高度2000メートルを超えるメキシコシティーで行われる大会なので、空気が薄く抵抗が少ないため、ボールが非常に飛びます。普段慣れている飛距離より数段飛ぶので、クリーンを狙うアプローチショットが選手を悩ませます。
この大会が今年は、アメリカフロリダ州にある「コンセション ゴルフクラブ」でおこなわれることになりました。理由はもちろんコロナウィルスが影響しています。現在アメリカ政府とメキシコ政府は不要不急の渡航をお互いに制限しており、国境を越える移動を行わないように勧告を出しています。そのため、大会を催しアメリカから多くの選手、キャディー、大会関係者がメキシコに入ることを避けることにしました。
その結果、フロリダ州ではWGCのあと、「アーノルドパーマー招待」、「プレーヤーズ選手権」、「ホンダクラッシック」と続けて大会がおこなわれるため、出場する選手にとっては、移動が少なく負担の少ないスケジュールになります。
「プレーヤーズ選手権」と言えば、昨年はこの大会の初日を終了した時点で、コロナウィルス感染拡大のため、米PGAツアーは中断しました。はやいものであれから1年です。