「ソニーオープン」の最終日が現在プレーされています。午後悪天候が予想されるため、スタート時間を早めて試合がおこなわれています。
3日目を2位に2打差の首位で終えたのは、米ツアー3勝の実績があるブレンダン スティール(37歳)でした。彼は昨年のこの大会で2位となっています。最終日17番、18番ホールを残して3打リードしていましたが、リードを守り切れずプレーオフに持ち込まれ、キャメロン スミスに敗れてしまいました。
この大会の前身「ハワイアンオープン」では、1983年に青木功が最終ホールでアプローチショットを直接カップに入れてイーグルを奪い、劇的優勝をとげました。このとき先にホールアウトして、青木がパーなら勝ち、バーディーでプレーオフという状況で、青木のプレーを見守っていたアメリカ人選手ジャック レナーは、茫然自失状態となっていました。
しかし、ここまでで話が終わっていれば、青木功の陰でジャック レナーは悲劇の主人公にすぎなかったのですが、彼は翌年のこの大会で優勝し、りっぱに雪辱を果たしています。
ですからブレンダン スティールがもし優勝すれば、ジャック レナーと同様にきっちりと「借り」を返せることになります。
もうひとりジャキーン ニーマン(22歳)も忘れることはできません。南米チリ出身の若手有望株で、昨年9月の大会「グリーンブライアー」で米ツアー初優勝をしています。この大会3日目を2位タイで終えていた彼は、先週の大会「セントリートーナメント」でプレーオフの末に、ハリス イングリッシに敗れています。首位でホールアウトしていましたが、後続のイングリッシに最終ホールで並ばれ、プレーオフで敗れました。
スティールとニーマン両選手は、前回負けた悔しさを、どれだけ強くこの大会にぶつけることができるか、その強さが勝敗を分けるかもしれません。