中東のドバイで、欧州ツアー今季第2戦「ドバイ デザート クラシック」が28日(木)より始まりました。欧州ツアーに参戦している川村昌弘は先週の開幕戦で57位に入り、この大会にも出場しています。
谷原秀人、宮里優作が欧州ツアーカードを失ってからは、川村昌弘が孤軍奮闘していましたが、今回日本からひとり新たな顔が加わりました。金谷拓実です。プロ転向後、彼は米PGAに行く前に欧州ツアーに挑戦したいとコメントしていました。(昨年10月3日付のブログ参照ください)
https://worldgolfinformation.com/2020/10/03/
金谷はもちろん欧州ツアーカードを持っていませんでしたが、アマチュア世界ナンバーワンだった実績や、すでにもう2勝していること、また世界的に有名なマネジメント会社と契約しているのでその会社の交渉力によって、スポンサー推薦を獲得したようです。
金谷は初日のプレーを2アンダーの70で終え、首位と6打差の20位タイとまずまずの位置につけています。先輩格の川村は1アンダー71で、37位タイでホールアウトしています。
もし欧州ツアーで金谷が優勝すれば、1983年に青木功が優勝して以来38年ぶりの快挙となり、彼としても2年間のツアーカードがもらえるため、今後の活動がとても楽になります。欧州ツアーで活躍すれば、日本ツアーより獲得ポイントが高いので、世界ランキング50位以内に入りやすくなり、入ればメジャー大会へ出場することが可能となります。
川村にとっても、金谷の参戦はとてもいい刺激になります。昨年は最終日に優勝争いを演じ一時は首位に立った試合もありましたが、優勝できずに昨シーズンを終えています。先輩の意地で、金谷にはどうしても先をこされたくないという気持ちが強いはずです。
ふたりがよきライバルとして競い合い、お互いを高め合えれば、それはふたりにとっていいことかもしれません。今シーズンは欧州ツアーにも注目です。