米PGAツアーは現在「ファーマーズ インシュアランス」2日目がおこなわれていますが、現地時間1月29日から「マスターズ」が開幕する4月8日まで69日となり、2か月と少しとなりました。世界ランキング上位の選手は、「マスターズ」までに1勝して、自分のプレーに自信をもって「オーガスタ ゴルフクラブ」へ行きたいと考えています。
一方、米LPGAツアーは先週開幕戦が開催された後しばらく試合が予定されず、2月25日から「ゲインブリッジ」が始まります。そのあと2試合開催されたのち、4月1日から「ANAインスピレーション」、女子ツアー今季最初のメジャー大会が始まります。昨年の「ANAインスピレーション」は、コロナウィルス感染拡大の影響で9月に開催されましたが、例年は3月末から4月の初めに開催されます。今から62日後です。
2019年の「全英女子オープン」を制した渋野日向子は、5年間5大メジャー大会へ出場する資格があるので、「ANAインスピレーション」に当然出場するでしょう。日本女子ツアーは3月12日から「ヨコハマタイヤトーナメント」、3月19日から「Tポイントゴルフトーナメント」が開催されるので、この2つの試合に出場してから渡米するか、あるいは「ヨコハマ」だけ出場して渡米する道を選択かもしれません。
それとも、早めに渡米して「ANAインスピレーション」の前の週に開催される「KIAクラシック」にスポンサー推薦で出場するかもしれません。アメリカのコースになじんでおくという理由のほかに、日本の2つの大会は3日間競技なので、4日間競技となる「KIAクラシック」に出て4日間競技へ体力的に慣れておく必要があります。
渋野が2019年の「全英女子オープン」を制したときは、運とメジャータイトルの重みがわからない気軽さで優勝したように言われました。しかし、昨年12月に開催された「全米女子オープン」では初日の成績は2位タイ、2日目は首位、3日目も首位と優勝争いの先頭を走る試合展開でした。最終日は首位に2打差足らずに惜しくも4位に終わってしまいましたが、「全英女子オープン」優勝がまぐれではなく、十分にメジャー大会を戦える実力を備えていることを証明して見せました。
今後渋野選手がどのようなルートで「ANAインスピレーション」へ向けて調整していくのか注目です。