昨日欧州ツアーの「サウジ インターナショナル」で、川村昌弘と金谷拓実が初日いいスタートを切ったと伝えました。
２日目は悪天候のためにすべての選手がホールアウトできませんでしたが、２人はホールアウトしました。川村は１オーバーでラウンドし暫定３６位タイ、同じく金谷も１オーバーで暫定４６位タイと順位を下げてしまいました。ふたりとも予選通過は間違いない位置にいるので、３日目以降の巻き返しに期待しましょう。ちなみに、世界ランキング１位のダスティン ジョンソンは当然のごとく暫定３位の位置につけているので、優勝するかもしれません。
いっぽう、米PGAツアーの方は今週アリゾナ州で「フェニックス オープン」が開催され、２日目のプレーが現在進行していますが、スティーブ ストリッカーが上位に顔を出しています。ストリッカー(５３歳)は、米ツアー通算１３勝、現在シニアツアーで活躍する選手ですが、今年の秋に開催される「ライダーカップ」のアメリカチームのキャプテンです。
対する「ライダーカップ」ユーロチームのキャプテンは、パドレイグ ハリントン（４９歳）で、２００７、０８年の「全英オープン」連覇を含むメジャー３勝、米ツアー６勝、欧州ツアー１５勝の選手です。ハリントンは先週の欧州ツアー「ドバイデザートクラシック」で、６位タイの成績であがり、まだまだレギュラーツアーで充分戦えるところを周囲に示しました。
ストリッカーの今週の戦いぶりは、ハリントンに触発されたものかもしれません。「ライダーカップ」のキャブテンには、選手時代に実績を残し、年をとってから人望が厚い選手が選出されますが、理想はプレーイングキャプテンです。チームをまとめながらも自分も選手として戦うキャプテンです。２０１９年に開催されたの「プレジデント カップ(アメリカと国際チームの対抗戦)」でアメリカチームのキャプテンを務めたタイガーウッズのように。
ストリッカーもハリントンも「ライダーカップ」選出ポイントランキングで上位にいないので、選手としてプレーすることはありません。それでもチームを率いるキャプテンが、現在でもレギュラーツアーで戦える力をもっているということは、あとについていく選手にとってある意味信頼感につながります。
ことしの秋の「ライダーカップ」 ストリッカー率いるアメリカチームが勝つのか、ハリントン率いるユーロチームが勝つのか楽しみになってきます。