欧州ツアーの大会「サウジ インターナショナル」は、世界ランキング1位のダスティン ジョンソンが優勝して幕を閉じました。
サウジアラビアがゴルフに力を入れ始めてつくられたこの大会は、今年で3回目となり初回の大会を優勝したのもダスティン ジョンソンでした。ジョンソンは今回優勝賞金583,330ドルを手にしましたが、この金額は米PGAツアーの大会の優勝賞金の約半額です。
ふつうに考えれば、世界ランキング1位で世界最高の舞台米PGAツアーで活躍している選手が、はるばる中東まできて稼ぎの悪い大会に出場することはあり得ないのですが、この大会に出場するトップ選手には、アピアランス フィーというお金が支払われています。
大会がメディアからより注目されるため、また入場者数を増やすために、主催者から選手に対して、成績にかかわらず大会に出場するだけでお金が支払われます。このアピアランス フィーは米PGAでは認められていませんが、欧州ツアーでは認められており、ダスティン ジョンソンに対しても今回の優勝賞金の倍以上の金額が支払われています。
欧州ツアーは、1月入ってからここまで中東のUAEとサウジアラビアで3週間連続で大会が開催されましたが、そのあとは3月11日からカタールで開催される「カタール マスターズ」まで約1か月試合が予定されていません。
「サウジ インターナショナル」に出場していた川村昌弘は50位タイ。金谷拓実は53位タイの成績で終わりました。大会初日にふたりともいい滑り出しをしたので、当ブログでも大いに期待しましたが、尻つぼみの結果となってしまいました。
彼らはこれから1か月間どこでどう過ごすのでしょうか?日本の戻ってきたとしても2週間の自主隔離をしなくてはならず、日本から試合の開催地にまた戻ってくるとしても、原則2週間現地で自主隔離が要求されます。自主隔離だけで1か月必要となり、本格的にゴルフに取り組むことなどできません。
両選手が次の大会「カタールマスターズ」に向けて十分なトレーニング、調整ができる環境が用意されていることを願っています。