世界中のゴルフ競技を統括しているのはR&AとUSGAですが、そのひとつUSGAのトップが交代するというニュースが現地時間の17日発表されました。米LPGAのコミッショナーを務めていたマイク ワン(Mike Whan)氏が、USGAの新しいCEOに就きます。
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ワン氏は、今年1月に11年務めたコミッショナーの職を降りると表明していたので、去就が注目されていましが、キャリアアップしてUSGAのトップに就任します。LPGAのコミッショナーとしての彼の業績は大きく、この11年に年間試合数は24から34に増え、賞金総額は4150万ドルから7650万ドルに増額されています。また、選手の声をツアー運営に反映させていく姿勢も選手からは評価されていました。
ワン氏がLPGAコミッショナーになる前の経歴はちょっと異色で、大学を卒業後プロクター&ギャンブル社の役員を経た後に、ウィルソンスポーツ社(ゴルフ部門)、テーラーメイド社で役員を務めています。それまではゴルフについてあまりよく知らなった彼ですが、ウィルソンとテーラーメイド社でじっくりとゴルフというスポーツと向き合ったようです。
ワン氏の正式な就任は6月頃になりそうですが、それまでにもUSGAが抱えるさまざまな問題に関与していく予定だと発表されています。喫緊の課題は、ドライバーが飛び過ぎてさまざまな問題が生じているという点です。ドライバーの飛距離を抑えるためにどういうふうにゴルフ規則を改正していくか、2023年のルール改正に間に合わせなくてはなりませんが、彼がゴルフクラブメーカーに勤めていたという経験はきっと役に立つことでしょう。
ちなみに、USGAのCEOを退任するマイク ディビスのほうは、有名な設計者トム ファジオと組んで会社を設立し、新コース設計やコース改修の仕事をおこなっていく予定です。