おじいさんが日本人で四分の一ほど日本人の血が流れているリッキー ファウラーが、最近不振にあえいています。今週の米PGA「アーノルドパーマー招待」では、予選カットラインぎりぎりでなんとか予選通過していますが、約2年前の2019年4月の時点で9位だった世界ランキングも、現在は65位まで順位を落としました。
以前、当ブログで彼のことをとりあげていますのでご一読を
https://worldgolfinformation.com/2020/12/07/
世界ランキング50位から転落したことで、今のままでは来月に開催される「マスターズ」に招待されないことになり、2010年の「全英オープン」から続いていた4大メジャー大会への連続出場が41回で途切れることになります。
2014年には、マスターズ5位タイ、全米オープン2位タイ、全英オープンが同じく2位タイ、全米プロが3位タイと、4つのメジャー大会すべてて5位以内に入るなど、メジャー優勝に大接近しました。またその後も2018年のマスターズで2位に入っていますが、どうしてもメジャータイトルに手が届きませんでした。
ファウラーの「マスターズ」連続出場が10回で途絶えるというニュースが流れると、現在はテレビ解説者をしているニック ファルドがSNSで発信しましたが、そのコメントが反響を呼んでいます。彼は「ファウラーがマスターズに出られないのなら、その週にもう1本TVコマーシャル撮影ができるんじゃないの?」
今でもたくさんのスポンサーをかかえ、コマーシャルに出演している彼の人気ぶりを、ファルドとしては少し皮肉ったつもりだったのでしょうが、成績不振の状態のファウラーには皮肉に聞こえず、彼のファンからもバッシングを受け、ファルドは火消しにやっきとなっています。
ファウラーは2015年、ある雑誌がプロゴルファーにアンケートを実施して、underachiever(もっとやれるはずなのに成績をあげていない選手)のナンバーワンとして選ばれたことがありました。しかし、その翌週に大きなタイトル「プレーヤース選手権」できっちりと優勝してみせ、「ドラマでもこういう展開はない」とゴルフ界がおおいに沸いたことがありました。
今回も、ファウラーのこの「打たれ強さ」に大いに期待したいところです。