今日は、メジャー大会を制した現役の選手が、ある選手のキャディーを務めるという、非常に珍しいニュースです。
その選手の名はソフィア ポポフ。昨年の「全英女子オープン」の覇者です。彼女はコロナ禍の中でも、無観客試合として予定どおり８月に開催された大会で見事優勝しましたが、当時は世界ランキングが３０４位と、一昨年のこの大会で優勝した渋野日向子の場合と同様に、世界的にはまったく無名の選手でした。
彼女は昨年、米LPGA下部ツアーの大会で上位に入ったことによって、米LPGAツアーの試合への参加資格を獲得しました。その資格で出場した「マラソンLPGA」で８位に入賞したことから、翌月スコットランドで開催される「全英女子オープン」への出場権を得ることができました。そして、この大会で見事に優勝し、一躍「時の人」になります。与えられたわずかなチャンスをひとつひとつ確実にものにして、メジャーチャンピオンになったのですから、まさにシンデレラストーリーです。
その彼女が、今回キャディーを務める選手はボーイフレンドのマックス メイルズです。メイルズとはドイツのナショナルチームのメンバー同士として知り合い付き合っています。彼はポポフが「全英女子オープン」を優勝したとき、４日間キャディーを務めていました。
メイルズは現在、カナダPGAのツアーカードを獲得する大会に出場しており、その大会でポポフは彼のキャディーを務めており、「グリーンでラインを読んだり、クラブの選択でいろいろ助言をするけど、大部分は彼を元気づけること。」と話しています。
二人三脚という言葉がふさわしい選手とキャディーの関係ですが、ポポフの支えを得てメイルズの健闘に期待したいところです。