今週の日本女子ツアー「明治安田生命レディース・ヨコハマタイヤトーナメント（長すぎ！）」の初日を終え、首位と３打差の１０位タイと好位置につけた渋野が、試合後のインタビューの中で今後の予定を発表しています。
来週(３/１９～)の「Tポイント・エネオスゴルフ」
再来週(３/２６～)の「アクサレディース」
に出場したのちに渡米し、
翌週４/１から始まるLPGA最初のメジャー大会「ANAインスピレーション」に出場し、その後しばらくアメリカの試合に出る予定です。
Tポイントは、渋野のスポンサーのひとつなのでどうしても出場する必要があるのでしょうが、アクサの方はなんで？と思ってしまいます。「ANAインスピレーション」の直前の週なので、「アクサ」終了後直ちに渡米し、その週の木曜日からの大会(４日間)に出場することになります。
メジャータイトルホルダーとしてメジャー大会に臨むには、かなり慌ただしいスケジュールです。開催地がカリフォルニア州なので日本からの移動時間は比較的少なくてすみそうですが、「アクサ」のほうも何か断れない事情があるのでしょうか？
「ANAインスピレーション」は、例年４月に開催される大会ですが、昨年はコロナウィルスのため９月に延期されて開催され、初出場した渋野は予選通過して５１位タイの成績をおさめています。ことしの大会も昨年と同様、無観客でおこなわれます。
「ANAインスピレーション」のあと、しばらく米ツアーに参戦するということなので、６月３～６日に開催されるメジャー大会「全米女子オープン」まではアメリカに滞在するものと思われます。
しかし、そうだとすると問題は、日本で６月１０日から始まる「サントリーレディース」です。サントリーは渋野の所属スポンサーで、一番大切なスポンサーです。この大会に出場しないわけにはいきません。全米女子オープンに出場し、帰国して２週間の自主隔離をおこなっていては間に合いません。ということは「全米女子オープン」の出場は見送りとなる公算が高くなります。でも、ひょっとしたらサントリーが寛大なこころで不参加を許してくれるかもしれません。推移を見守りましょう。
https://www.alba.co.jp/tour/news/article/no=143972
もうひとつ、渋野の今後のスケジュールを推測するうえで重要なことは、８月４日から始まる東京オリンピック女子ゴルフです。現在のランキングでいくと、畑岡と渋野が日本代表として出場することになります。男子プロゴルフではオリンピック軽視の風潮があり、多くのトッププロは不参加となりそうですが、女子ゴルフであるし、開催国としてメダルの期待を背負い、出場はMUSTでしょう。
渋野選手には当面のスケジュールをうまく管理してもらって、来シーズンからは米LPGAでプレーを続け、全メジャー制覇というとても大きな目標に向かってまい進してほしいと思います。