今週は「WGCデル マッチプレー」が、テキサス州オースティンで現地時間の水曜日より5日間の大会として開催されます。世界ランキング64位までの選手に出場資格があり、大会名にあるように、ストロークプレーではなくマッチプレーで勝敗を決めます。
まず、64名の選手が4人ずつのグループに分かれて、18ホールのマッチプレーを3試合戦います。勝者は1ポイントを、引き分けの場合は両者が0.5ポイントずつ獲得し、ポイントの高い選手が、トーナメント戦に進出します。トーナメント戦に進んだ選手は、もちろん負けた時点で敗退となり、何回戦まで進んだかで賞金が決まります。
昨年の大会はコロナのために中止、2019年の大会はケビン キスナー、2018年はババ ワトソン、2017年はダスティン ジョンソンが優勝しています。
各グループが発表されました。第1グループには世界ランキング1位のダスティン ジョンソン、第2グループには2位のジャスティン トマス、第3グループには3位のジョン ラウム、第4グループには4位のコリン モリカワというふうに、ランキング上位の選手が同じグループに入って最初からつぶし合いをしないようなグループ分けになっています。
松山英樹は、第10グループに入っており、世界ランキング10位のパトリックキャントレーよりポイントを稼がなくては、トーナメントに進出することができません。
ストロークプレーとは異なり、相手は一緒に回っている選手だけなので、いろいろな駆け引きが演じられます。あるホールでOBを打っても、そのホールが負けとなるだけで、次のホールからまた新たな気持ちでプレーをしていくことができます。相手の短い距離のパットに対してOKを出す出さないで、双方の選手の気持ちが動揺したりします。
通常のストロークプレーの大会の場合、最終日のバックナインが一番盛り上がりますが、今大会の場合、最終日は準決勝と決勝、3位決定戦だけおこなわれるので、4人の選手しかプレーしません。知名度の低い選手が残ったり、お目当ての選手が敗退してしまうと、テレビ観戦も少し退屈になるかもしれませんね。