米LPGAは今週4月1日から、今シーズン最初のメジャー大会となる「ANAインスピレーション」がカリフォルニア州の「ミッションヒルズCC」で始まります。男子の今季初のメジャー「マスターズ」はその次の週8日からのスタートとなります。
「ANAインスピレーション」に日本から出場を予定しているのは、渋野日向子、畑岡なさ、河本結、原英里佳、野村ハル(米LPGA登録名)、上原彩子という顔ぶれです。
渋野は、2019年の「全英女子オープン」を優勝しているので5年間メジャー大会に出場することができます。畑岡なさ、野村ハルはツアーメンバーであり、河本は前年度の米LPGA賞金ランキング73位という資格で、原は日本LPGAメルセデスランキング1位の選手として出場します。渋野と河本は、昨日まで宮崎でおこなわれた「アクサレディース」に出場していたので、急いて渡米しなくてはなりませんが、アメリカに到着後は2週間の自主隔離は不要となります。
昨年のこの大会は、コロナウィルスの影響でいつもの4月から9月に延期されて開催されました。畑岡はこの大会で優勝争いに加わったわけではありませんが7位タイの成績を残し、渋野は51位タイに終わっています。河本は69位タイ。野村と上原は予選落ちを喫しています。
渋野は昨年12月開催となった「全米女子オープン」では最終日単独首位からスタートし、惜しくも4位に終わりましたが、メジャー大会で最終日優勝争いに加わりました。2019年の「全英女子オープン」の優勝が決して「まぐれ」ではなかったことを証明してみせました。青木コーチのもとを離れ、スイングも少し改造した渋野が、「ANAインスピレーション」でどんな活躍をするのか本当に楽しみです。
ただ、ひとつ心配されるのは彼女の服装です。ビームズと契約しているはすですが、日本国内ではさほど悪い印象を与えないものでも、海外に出ると違和感を持たれることがあります。「全米女子オープン」の最終日に渋野が身に着けた雨具(ズボン)はその最たるものでした。まるで幼稚園児のズボンのようで、アスリート性のかけらも感じることができません。こんないでたちでは相手になめられてしまいそうです。こんな格好だけはしないでほしいと思います。