3月28日のブログで、来週開催される「マスターズ」をジョージア州から別の州に移動するように求める黒人市民権擁護団体があらわれたことを書きました。
https://worldgolfinformation.com/2021/03/28/
しかし、ジョージア州にある「オーガスタ ナショナル ゴルフクラブ」で開催されるから「マスターズ」なのであって、別のゴルフ場で開催されたら、それはまったく「マスターズ」と呼べるものではありません。来週は予定どおり「マスターズ」がオーガスタ ナショナルGCで開催されます。
し、しかし、驚いたことに、黒人市民権擁護団体が同時に要求していた「今年の大リーグのオールスター戦」をどこか他の州へ移動させよという要求は実現することになりました。日本人の感覚としては、にわかにはとても信じられない事態です。
今年のオールスター戦は7月13日、ジョージア州アトランタにあり、アトランタ ブレーブスの本拠地である「トゥルーイスト パーク」で予定されていましたが、州の選挙制度
を変更する州法が成立したことに抗議して、大リーグのコミッショナー、ロブ マンフレッドが決断を下しました。
昨年11月におこなわれた大統領選挙をめぐり、ジョージア州では大がかりな選挙不正がおこなわれたと主張する共和党とそれに抵抗する民主党の確執が、市民の生活だけではなくスポーツの世界にまで及んできました。どうか、プロゴルフの世界には及ばないことを切に望みます。