当ブログではメジャー大会が近づくと誰が優勝するか予想をしています。コロナ禍で昨年のマスターズは延期されて11月開催となりました。その時のブログが以下のものです。
https://worldgolfinformation.com/2020/11/10/
で優勝を決めたのは、ダスティン ジョンソンでした。わりといい予想だったのではないかと我ながら満足しています。それで今回も予想をたててみたいと思います。
ゴルフは他の競技に比べて運が大きく作用するスポーツだと思われがちですが、まったくそんなことはありません。4日間プレーして72ホールで勝敗を決めます。そのうち最低3日間はバーディーを奪いスコアをどんどん伸ばしていかなくては優勝争いに残ることができません。運が働くホールはあることはあるでしょうが、72ホールのうちほんとうにわずかなものです。本当に実力のある選手しか優勝することができません。
ですから、優勝者を予想するときは世界ランキング50位以内の選手にほぼ限られます。女子のメジャー大会の場合は、昨日の「ANAインスピレーション」で優勝したタイ人のパティ タバタナキット、2019年の「全英オープン」を優勝した渋野日向子、2020年同大会を制したソフィア ポポフなど、その直前の大会で好成績を続けて出し、その勢いで一気にメジャータイトルを獲得してしまうことがありますが、男子の試合では考えられません。
では、ランキング50位の外の選手はぜったいに優勝できないかといえば、その確率はゼロではありません。競馬の世界で万馬券となるようなレースがあるように、勝負事の世界では大番狂わせとなる大会もあります。しかし、その確率はきわめて低いと言わざるを得ません。
今回の「マスターズ」の優勝者として、わたしの1押しはジョーダン スピースです。2017年の「全英オープン」で3つめのメジャータイトルを手にしてから、ずっと優勝がありませんでした。世界ランキングも53位まで落ちていましたが、先週の「バレロテキサスオープン」でやっと優勝することができ、38位に返り咲きました。この大会の前にも何度か最終日首位でスタートする試合がありましたが、優勝を決めることができませんでした。27歳と若いので連戦の疲れはないでしょうし、2015年の「マスターズ」では優勝した実績もあります。がんばれ!ジョーダン!
次の候補としてジョン ラウムを挙げます。現在世界ランキング3位、米ツアー5勝、欧州ツアー6勝の実力は侮れません。いつメジャータイトルをとってもおかしくありません。先週は待望の第一子が誕生しました。数か月前予定日がマスターズの日程と重なっていたので、マスターズよりも出産立ち合いを優先すると公言していましたが、1週間早く生まれたので、「この子のためにも優勝を!」という気持ちがきっと強いと思われます。
最後にダスティン ジョンソン。今までこのブログではジョンソンが「マスターズ」を連覇すると何度か書いてきました。しかし、過去連覇を達成したのは、ジャック ニクラウス、ニック ファルド、タイガー ウッズの3名しかいません。ジョンソンが連覇してこの3名の偉大な選手と肩をならべることができるのか、あるいははねかえされてしまうのか、注目です。
できることなら、アメリカで認められているように、3名の選手にお金を少々賭けて週末のテレビ観戦を楽しみたいところですが、残念ながら日本ではそれが許されていません。JRAの馬券販売システムにちょこっとのっけてもらえませんかね。