今年最初の男子メジャー大会「マスターズ」は、松山英樹が優勝し幕を閉じました。悲願のメジャータイトルです。松山選手、本当におめでとうございます。
2010年に「アジアアマ」のタイトルをとって、2011年のマスターズに招待され初出場したときは、27位タイの成績でベストアマに輝きました。その年の「アジアアマ」のタイトルを連覇し、翌年の「マスターズ」でも予選を通過し、54位タイの成績をおさめました。このアマ時代の出場を含め10回目の挑戦で、大きな夢を実現しました。
「アジアアマ」のタイトルを連覇し、アマチュアとして2011年の日本男子ツアー「三井住友マスターズ」を優勝するなど、アマチュア時代からずば抜けた才能をあらわし、米PGAツアーでもすでにWGC大会2つを含む5勝をあげており、いつメジャータイトルをとってもおかしくない存在でした。
ただ、当ブログはご存じのように松山選手に対して、いままでやや冷ややかなコメントをしてきました。理由は2014年から本格的に米PGAツアーに参戦し7年が経過しているのに、アメリカ社会、米PGAツアーに溶け込んでいない態度がメディアを通して伝わってきていたからです。米PGAツアーで活躍するトップ選手と交流するニュースは漏れ伝わってきませんし、いまだにインタビューは通訳を通してしかおこなわず、自分の言葉で語ることを拒否しています。
英語力が十分ではないので、英語で自分の気持ち・考えを完全に伝えることができないからという完璧主義のあらわれなのだと思いますが、アメリカの人々はその態度を理解しません。もう7年もアメリカのツアーでプレーしているのに、英語を自らしゃべろうとしない、アメリカ社会の一員になろうとしていないのではないか、自分のほうから周囲にたいする壁をつくっていると判断します。また、通訳を介してではなく選手本人の口から話す言葉にこそ真実があるとアメリカ人は考えるともいえるでしょう。
松山は、最終18番ホールで短いボギーパットを決めて優勝した瞬間、非常に淡々としたものでした。映像的には拍子抜けといった感じでした。ビックタイトル優勝をきめた瞬間、ほとんどの選手は喜びを体じゅうで表現します。それを取り囲んでいるギャラリーもその姿を当然期待しています。そのために早くから18番ホールの周りに陣取っているのです。
松山選手の場合、グリーンに駆け寄る家族のすがたはありませんでした。グリーン上で同伴競技者とキャディーとグータッチ(fist bump)で挨拶を終えたあと、足早にクラブハウスのほうに消えていきました。映像としては何かもの足りない感じです。
そんな中SNSにアップされた訳もなくおもしろい画像をひとつ紹介します。
https://twitter.com/GOLFTV/status/1381382547674914816/photo/1
「マスターズ中継」を今回もおこなっていた中島常幸プロの顔のほかに青木功、渋野日向子、畑岡なさの顔も見えます。
追記 マスターズのジャケット授与式の映像が以下のものとなります。彼は「Thank you.」としか英語でしゃべっていません。7年も米PGAでプレーして、、、