全米プロ選手権

来月の話になりますが、5月20日からは「マスターズ」に続いて、今季男子メジャー第2戦「全米プロ選手権」がサウスキャロライナ州で始まります。ディフェンディングチャンピオンは、日系アメリカ人のコリンモリカワです。また4大メジャー大会のうち、唯一アマチュアが出場できなのが、この大会です。

この大会は、2018年まで毎年日本のお盆の時期に開催され、シーズン最後におこなわれるメジャー大会でしたが、ゴルフがオリンピックに復活し、4年に1度7月後半に開催されることが大きな理由だったのでしょうが、大幅な年間スケジュール変更が行われ、2019年より5月に移動しました。(昨年だけコロナ禍で延期され8月開催) この移動と同時にいままで5月に開催されていた「プレーヤーズ選手権」が3月にまわりました。そのため現在の年間スケジュールは以下のようになります。

3月「プレーヤーズ選手権」  今年はジャスティントマス優勝

4月「マスターズ」      今年は松山英樹優勝

5月「全米プロ選手権」

6月「全米オープン」例年、父の日が最終日となる

7月「全英オープン」

8月後半「米ツアープレーオフシリーズ」

「全米プロ選手権」には世界のトッププロが集まってプレーするだけでなく、全米じゅうのゴルフクラブに所属し、クラブ主催のトーナメントの運営やメンバーにレッスンをおこなっているクラブプロのためにも出場枠が確保されています。この20人の枠を目指して、312人のクラブプロによって4月25日(日)から4日間の熱い大会が始まります。

昨年の「全米プロ選手権」では、マスターズと全英オープンのタイトルをもっているザックジョンソンと同姓同名のクラブプロが出場して話題となりました。

https://worldgolfinformation.com/2020/08/08/

https://twitter.com/PGA/status/1291126862341578753/photo/1

今年の「全米プロ選手権」には、日本から今年のマスターズを優勝したという資格で松山英樹が出場します。ほかにもいろいろな出場資格がありますが、この大会には世界ランキング〇〇位内の選手は出場可能という規定がなく、大会直前までのある期間の米PGAツアー賞金獲得順位が70位以内の選手に出場資格が与えられるという規定があります。それからすると現在世界ランキング77位の金谷が、国内ツアーで実績をあげて世界ランキングをあげたとしても、米PGAツアーの大会でプレーしていないので、出場資格は生まれないということになります。

金谷には今シーズン終了後、欧州ツアーQTを受けてツアーカードを確実に手に入れ、来年1月より本格的に欧州ツアーに挑戦してほしいと思います。でもそのためにはしっかりとしたスポンサーを捜すことも、夢実現のためにどうしても必要なことになります。