小平智の米ツアーでのプレーについては、このブログで随時報告してきました。先週の「RBCヘリテージ」で彼のツアーカードは失効する。2018年の「RBCヘリテージ」で優勝した小平は、2年間のツアーカードを獲得し米PGAでプレーしていたが、コロナ禍によって有効期間が1年間延長されたものの、先週の大会が丸3年目になるので、この大会をもってカードが失効する。その後は日本に帰るか、米PGAの下部ツアーに回るか、選択を迫られると。
しかし、来週(まだアメリカは日曜日なので)4月29日~5月2日に予定されている米PGAツアー「バルスパー選手権」へエントリーを済ませている選手リストの中に小平智の名があるので、来週小平は出場します。訂正してお詫びしなくてはなりませんが、小平のツアーカードは、彼が優勝した「RBCヘリテージ」の週で失効するのではなく、今季のシーズン終了まで有効ということのようです。
とは言え、小平が来季以降ツアーカードを維持することは非常にむずかしい状況に変わりがありません。来季のツアーカードを手するためには、優勝するかシーズン終了時にフェデックスランキング125位に入らなければなりませんが、現在179位と非常に厳しい状況です。また、今季は16試合に出場して8試合で予選落ち、ベストの成績は昨年10月にカリフォルニアで開催された「ZOZO選手権」の35位タイです。
現在の彼のデータをみても、パーオン率64,13%(ツアー選手中151位)、スコア平均71,770(同156位)、SGグリーン周り(グリーン周りからのショットでどれだけ他の選手よりスコアがいいか)はツアー選手中199位、SGパッティング(170位) この成績では、どうやっても上位に食い込むことなど到底できないということが分かります。
男子日本人選手として米PGAで1勝をあげることができた選手は、いままでに青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山英樹、そして小平智の5名です。日本男子ゴルフの人気がだんだんなくなっていく現在、米ツアーにスポット参戦する選手はこれからも多くいるでしょうが、1勝できる力とスポンサーを含めサポート体制を築いて長期的に戦える選手がどれくらい出てくるのか、とても心配なところです。