ローリー マキロイ 生涯獲得賞金6位

先週の米PGAツアー「ウェルズ ファーゴ選手権」を優勝してマキロイが手にした賞金は、

1,458,000ドル。この賞金が加算され、彼の生涯獲得賞金額は、56,368,517ドルとなり、ジャスティン ローズ、アダム スコットの2人を抜いて、歴代6位に上がってきました。この金額はスポンサー契約などを含まず、純粋にツアー競技に出場して得た賞金の総額となります。

生涯獲得賞金額のトップは、もちろんタイガー ウッズで、その額は120,851,706ドル。2位はフィル ミケルソンで、92,451,761ドルなので、文字通りタイガーの獲得金額は桁が違います。3位はジム ヒューリック、4位はダスティン ジョンソン、5位ビジェー シンと続きます。先月の「マスターズ」を優勝した松山英樹は、33,290,951ドルで32位の位置につけています。

マキロイは2007年にプロ転向し、2009年に欧州ツアーで初勝利をあげました。初勝利をした2009年を仮に起点とすると、これまで13シーズンプレーしたことになります。彼の獲得賞金56,368,517ドルを13で割ると、1年平均434万ドル稼いだことになります。

マキロイのような世界トップクラスのプロゴルファーの平均年収が434万ドルというのは、サッカー・野球・バスケットなどの他のプロスポーツと比較してどうなのでしょうか?多いのでしょうか、少ないのでしょうか?みなさんがよく知るスポーツと比較してみてください。

5月6日の当ブログで、ゴルファーは一匹オオカミで、収入と身分の保証がまったくないと書きました。

https://worldgolfinformation.com/2021/05/06/

ただ、プロゴルファーのいいところとして挙げられるのは、通常怪我や病気で引退に追い込まれない限り、49歳までレギュラーツアーでプレーすることができます。実力があれば50歳を過ぎてもプレーが可能です。そうでなくても、50歳を過ぎた選手にはちゃんと「チャンピオンズツアー」が用意されています。プレー中に激しく肉体を酷使するスポーツで、30代半ばで引退を余儀なくされることもあるスポーツと違って、マキロイほどの収入は到底望めないにしても、長く細くプレーを続けていくことは可能です。

ただ、生涯得られる収入のことを考えて、このスポーツを選択したほうが有利だからと周囲から言われて、あるスポーツを選んで続けたとしても、その選手が大成するようになるとは思えません。小さいころから、このスポーツが大好きで大好きでたまらず、とにかく人より上手になりたい、人に見てもらいたいという純粋な気持ちを持ち続けプレーをしてきた選手の中から、マキロイのような選手が生まれてくるのかもしれません。