来週の米PGAツアーは今年2つめとなるメジャー大会「全米プロ選手権」が開催されますが、来月17日からカリフォルニア州サンディエゴの「トーリーパイン」コースで開催される3つめのメジャー大会「全米オープン」に、主催者特別推薦でフィル ミケルソンが出場することが決まりました。
ミケルソンは、現在世界ランキングが116位で、自動的に出場資格が生まれる60位以内からは大きくはずれているため、彼のこれまでの功績を認めた主催者のUSGAが特別推薦を申し出て、ミケルソンが受ける形で今回実現します。最近では2019年の大会にアーニー エルスが、2018年にはアーニー エルスとジム ヒューリックが特別推薦で出場しました。
ミケルソンは今回の出場が30回目となりますが、5大会で2位になっています。これは全米オープンの最多記録ですが、まだ一度もタイトルを手にしていません。もし、ミケルソンがタイトルを手にすれば、すでに「マスターズ」、「全米プロ選手権」、「全英オープン」で勝っていますので、キャリア・グランドスラムを達成することになります。
現在キャリア・グランドスラムに王手をかけている選手は、「全米プロ選手権」を勝てば実現するジョーダン スピース、「マスターズ」が必要なローリー マキロイなどの選手がいます。
「全米オープン」を最高齢で優勝した選手は、1990年の大会を制したヘール アーウィンで、45歳でした。6月16日に51歳になるミケルソンにとっては、年齢的に非常に厳しいですが、彼は「出場しないことには勝てない。特別推薦を与えてくれたUSGAに感謝したい。」と述べています。「全米オープン」での彼のプレーに注目しましょう。