欧州男子ツアー 初優勝最年長記録更新

欧州男子ツアーで新記録が生まれました。48歳のイギリス人リチャード ブランドがツアー初優勝を果たしました。15日(土)に最終日を迎えた欧州ツアー「ベットレッド ブリティッシュマスターズ」でのことで、あと2年もたたないうちにシニアツアーの仲間入りという年齢での快挙です。

試合は、ブランドが最終ホールで首位に追いつき、ツアー優勝を2度経験している若い選手とのプレーオフにもつれ込みました。その1ホールめで、相手の選手がボギーをたたき、パーでおさめたブランドが勝利を手にしました。

ツアープロとなって20年、478試合目で手にした1勝です。コロナの感染拡大の前2019年に下部ツアーから戻ってきて、今シーズンは調子をあげてきていました。4月末の「グランカナリアオープン」では8位タイに入り、先週の大会でも27位タイの成績をおさめていました。

プレーオフで優勝がかかるパーパットを決めた直後、偶然にもテレビ中継でコースレポーターを務めていた彼のコーチによるインタビューでのやりとりがとてもしゃれています。

彼のコーチがレポーターとして「20年かけて478試合目の大会で、ようやく念願の優勝を果たしました。今の気持ちを聞かせてください。」と問うと、感極まったブランドは、「今の気持ちを表現することはできない。」と答え、次に発した言葉は「次の質問をお願いします。」でした。

「今の気持ちを表現することはできない。」と答えた真意は、今日まで20年間もの年月をかけてきて、ようやく念願の1勝をすることができた。その思いを今この場でさっと答えられるほど単純なものではないので、「次の質問をお願いします。」というコメントになったものと思われます。インタビューしたコーチが思わず苦笑いしています。

なお、この大会に出場していた川村昌弘は予選落ちしています。