全米プロ選手権 優勝者予想

いよいよ今週現地時間20日(木)より、今季2つめとなるメジャー大会「全米プロ選手権」が、サウスキャロナイナ州キワワ島「オーシャンコース」で始まります。オーシャンコースは著名なピート ダイが設計しました。

2012年にも「全米プロ選手権」がこのコースで開催され、その時はローリー マキロイが優勝しました。また、マキロイは2014年に別のコースで開催された「全米プロ選手権」でも優勝しています。

昨年の大会の優勝者は日系アメリカ人のコリン モリカワ。2年前と3年前の大会はブルックス ケプカが2連覇を達成しています。

今回は、メジャー大会史上全長が一番長いコース設定でプレーされるため、ロングヒッターに有利とされます。そのためボールストライカーのコリン モリカワが連覇することは非常に厳しいかもしれません。

今回も誰が優勝するか、当ブログで予想を立てたいと思います。そこで、毎回同じことを書くのですが、男子ゴルフの場合、世界ランキング50位以内の選手以外の選手がメジャー大会を優勝することはありません。それが仮に60位以内の選手になることはあっても、世界ランキング上位の選手以外の選手が優勝することはまずありません。先月のマスターズでほとんど無名に近かったウィル ザラトリスという新人が2位に入りました。彼はそれまで米ツアーの優勝経験はありませんでしたが、世界ランキングを45位まで上げてきていた選手です。

女子ゴルフの場合は、男子ゴルフに比べて世界的に競技人口が非常に少ないことと、トップクラスの選手の間に、男子と比べて実力の差があまりないために、メジャー大会で誰が勝つか予想をすることが不可能な状況です。渋野やその次の年の「全英女子オープン」を制したソフィア ポポフのように国際的にまったく無名の選手が突然メジャータイトルを手にします。ただ、過去にアニカ ソレンスタム、リディア コー、インビー パクなど例外的に突出した実力を有する選手が出てきたことがありますが、、、、、

今回当ブログで優勝候補としてあげるのは、世界ランキング2位のジャスティン トマスと5位のブライソン ディシャンブーの2人です。トマスはまだ28歳ですが、すでにメジャー1つを含み米PGAツアーで14勝しています。ことし3月に開催された準メジャー大会「プレーヤーズ選手権」を優勝しているので調子はよく、そろそろメジャー2勝目を手にする頃かもしれないという見立てです。

ディシャンブー(27歳)のほうも、昨年9月の「全米オープン」を優勝してツアー7勝目をあげ、今年に入ってからも3月に開催された「アーノルソパーマー招待」で優勝しています。決して美しいとは言えないスイングで振るドライバーショットですが、平均飛距離322ヤードはツアーナンバーワンです。このコースでは期待できます。

ちなみに、アメリカのゴルフ中継番組で解説者をしているニック ファルドーは、ジョーダンスピースを優勝候補に挙げています。

最後にダークホース的な存在として、挙げておきたいのはダニエル フォン トンダーという世界ランキング77位の南アフリカ人選手です。昨年8月以降南アフリカのツアーで4勝し、今年になって欧州ツアーでも1勝をあげています。ここ1年で1番多く優勝を経験し、もっとものっている選手です。要注意です。

今年のメジャー第2戦を楽しみましょう。