2年に一度、ヨーロッパ出身の男子プロとアメリカの男子プロが、チーム戦として戦う「ライダーカップ」は、9月21日から開催され、今年はアメリカの地で開催されます。
本来は昨年開催される予定でしたが、コロナ禍のために1年延期となって今年開催されます。そのため、今年開催される予定だった、ヨーロッパ以外の国出身のプロとアメリカのプロが戦う「プレジデントカップ」も来年に延期になりました。
「ライダーカップ」のメンバーに選ばれてプレーすることは、プロゴルファーにとって非常に名誉なこととされており、いつもは個人としてプレーしている選手が、(特にアメリカの場合は)チームとして国を代表して戦います。会場で応援するファンも熱狂的になり、声援や罵声によって選手はいつもの試合以上に奮い立ちます。
この大きな大会があるため、アメリカ人トッププレーヤーの中にオリンピック出場に興味を示さない選手が出てくるのかもしれません。個人としての最高の栄誉は4つのメジャータイトルをとることで、国を代表して戦うのはライダーカップだけだと。
ライダーカップに出場する選手は、ライダーカップ用の特別なランキング上位者から選出され、上位6名は自動的にメンバーに選ばれ、残りの6名はキャプテン自ら選出します。ミケルソンは、先週の「全米プロ」に優勝したので、ランキング上で36人抜いて、いっきに16位に入ってきました。
ミケルソンは、今週の大会「チャールズシュワブチャレンジ」に休みをとることなく出場します。試合前の記者会見で、ライダーカップに選手として出場する可能性について聞かれると、「もし、私が監督だったら一年の中でたった1週間だけいい活躍をした選手を選んだりはしない。メジャー大会に優勝したからと言って、すぐにライダーカップのメンバーになれるものではない。しかし、わたしが今からライダーカップまでの約3か月間の間に、安定した成績を出すようであれば、可能性はあるかもしれない。」と述べています。
「しかし、アメリカチームには優秀な選手がたくさんいるし、彼らがどんどん経験を積んで強くなっていかなくてはならない。その機会を奪ったり、邪魔になるようなことはしたくない。」と後進に道を譲る姿勢もみせています。
現在のアメリカチームのキャプテンはスティーブ ストリッカーですが、実績・人望の厚さ・年齢から推測すると、次かその次のキャプテンには、間違いなくフィルミケルソンが選ばれるはずです。それまでにもう1度選手としてプレーできるかどうか、皆が認める実績を残せるかどうか、8月末までのミケルソンのプレーに注目です。