プレミア ゴルフ リーグ

プレミアゴルフリーグの構想がまた再燃してきました。こんどはスーパーリーグゴルフと名をかえて。約1年前にこのはなしが出たときは、出資者がサウジアラビア系のファンドであること、当時はトルコでのジャーナリスト殺害にサウジアラビアの皇太子が関与したことが報道されていたこと、そしてローリー マキロイ、ブルックス ケプカなど当時の世界ランキング上位の選手が、こぞって不参加を表明したため、話がとん挫したようにみえました。詳細については、昨年の2月23日のブログをご一読ください。

https://worldgolfinformation.com/2020/02/23/

先週米PGAツアーが、唐突にトーナメントでの成績ではなく、ファンに人気のある選手、米PGAツアーへの貢献度などを総合評価して、プールしてある多額のお金を数人の選手に分配する構想を発表しましたが、どうもプレミアゴルフリーグ側の選手引き抜きに対する防衛策だったようです。

実際に、現在世界ランキング1位のダスティン ジョンソンと、米ツアーきっての飛ばし屋で、昨年の「全米オープン」を制したブライソン ディシャンブーが、プレミアゴルフリーグ側に参加を表明したという情報が報道されており、ほかのトップ選手の間に動揺がひろがっています。

MLB(大リーグ)、NBA(プロバスケット)、NFL(プロフットボール)などは、選手がチームと契約してプレーします。契約時には契約金が支払われ、貢献度に応じて多額の年俸が支給されます。複数年契約をおこなっている選手もいます。しかしゴルフの場合、選手は一匹オオカミで、たとえメジャータイトルを獲ったとしても、名誉と賞金は得ることができますが、その後の収入と身分の保証はまったくありません。4大メジャー大会とWGCの大会への出場資格が5年間与えられるのみです。

ダスティン ジョンソンは、これまでメジャータイトル2つを含み米PGAツアーで24勝し、常にトッププレーヤーとして活躍してきた選手ですが、来月には37歳になります。コリンモリカワ、ビクターホブランドといった大学出たての選手がとんどん活躍している今の米PGAツアーでは、優勝することがだんだん難しくなってきます。このあたりで、安定した地位を固めたうえで、プレーすることを希望したとしてもなんら不思議なことではありません。

そういえば、ダスティン ジョンソンには二人の息子がいますが、そのお母さん(ポーリナ グレツキー)は、いままで妻としてではなく、フィアンセ(婚約者)としてマスコミに報道されていたので、籍が入っていなかったのかもしれません。しかし、ごく最近ふたりが結婚式の準備をしていることがSNSで発表されています。ダスティン ジョンソンの今回の決断と何か関係があるのかもしれません。

https://twitter.com/kclairerogers/status/1387485933096800269/photo/1

いずれにせよ、世界のゴルフ界を2分するかもしれないプレミアゴルフリーグの今後の動きから目が離せません。