ローリー マキロイのドタキャン

今週開催されている米PGAツアー「メモリアル トーナメント」のプロアマ戦と大会前の記者会見に、ローリーマキロイが個人的理由で姿を見せませんでした。試合の初日には予定どおり出場しています。

主催者にとってプロアマ戦は、スポンサー関係者をもてなす上で常に大切なイベントで、よほどのことがない限り、選手が欠席することは許されないはずです。米PGAから何か罰則が課せられるかもしれません。また、トップ選手として大会前の記者会見に呼ばれた以上、出席して投げかけられる質問に答えることは、プロとして避けて通れないところだと思います。

マキロイの今回の行動について、ここからはあくまで推測の域を出ませんが、どうも大阪なおみ選手の今回の騒動と関係があるのではないかと思われます。

現在32歳のマキロイは、10年前に初のメジャータイトル「全米オープン」を獲得してから、その翌年「全米プロ選手権」を、2014年に「全英オープン」と「全米プロ選手権」をとったのち、7年間メジャー優勝がありません。ツアー優勝のほうも2019年11月の「WGC-HSBC選手権」を最後に優勝がありませんでしたが、先月「ウェルズファーゴ選手権」で久々に優勝を決めました。

マキロイはこの結果が出ない時期に、記者会見で「あなたの選手としてのプライムタイム(最盛期)はもう終わったのではないか?」などという辛辣な質問を受けています。平たく言えば「もうあなたは選手として終わりじゃないの?」と言っているようなものです。本人にとっては答えることは非常に苦しく、泣きたくなるような質問です。マキロイは「自分としてはそうは思いたくない。だから、ツアー優勝、メジャー優勝できるように、日々努力しトレーニングを積んでいる。」と言った内容のコメントをしていました。

毎回毎回、試合のたびにこのような質問が繰り返されれば、記者会見に出ることが大きなストレスになって、大阪なおみでなくても気がめいってしまいます。そのことをもっとファンを含めて、周りの人に理解してほしいというマキロイの無言の行動だったような気がします。